フード設置上の原則
工程または作業を改善して有害物質の発生を極力少なくします。
(作業工程の改善)
原則として発生源にできるだけ近づけて囲うようにするため、ブース型か囲い型かを考えます。
それがフードの形状によって作業上不可能な場合は、 側方型などを検討します。
また、できるだけ風量が少ないスロット型やテーブル上フード等を考えます。
発生機構より発散方向、飛散速度、熱散限界を考慮し、 飛散方向にこれを受けるようなフード開口面を置きます。
フードが側方型や天蓋型等の場合は発生源とフード開口面との間に作業者が入らないようにし、 空気より重いガス等は下方で吸引します。
開口面の周囲が全く自由に開いているより、 一側面でも閉塞されている方が排気効果は著しく大きくなります。
従って、作業に差しつかえない程度に周囲を囲み、 有害物制御に役立たない空気を吸い込まないようにします。
補捉点附近の乱れ気流が制御風速に対し、無視できない程度に大きい場合、 そのままでは、必要以上に大きな制御風速を与えなければならなくなります。 また、場合によってはフードの正常な機能を失う場合もあります。
噴流の力を利用して汚染ガスを排出することができます。
この場合、吸込気流だけで排出する処理風量に比べてずっと少ないというメリットがあります。
有害物質の飛散限界の最も遠い点よりフード開口内に流入させるために必要な 最小の風速を制御風速といい、フード型式や取付位置より決定します。
また制御風速は処理風量を決定する重要な要因になります。